USD/HKDについて
まずはUSD/HKD(米ドル/香港ドル)について説明します。
ペッグ制では1番有名で、最近では実際に運用されている方も増えてきているようです。
香港ドルは米ドルとのペッグ制を採用していますが、これは切り上げ観測の強い人民元の代替投資通貨として、香港ドル高が過度に進行することを防ぐためのようです。
まず、USD/HKDというのは、米ドルの買いと香港ドルの売りをペアにしているポジションです。
この香港ドルはドルペッグ制のため、香港ドルと米ドルは、ほとんど同じ動きをします。
つまりUSD/HKDはほとんどレートが動かないということになるのです。
ほとんどレートが動かないということは、超円高になっても影響を受けないということです。
円高を経験したことがある方からすると、ものすごくありがたいポジションですよね。
ちなみに、香港金融管理局によると、香港ドルと米ドルの交換レートを、< font class="red">上限1米ドル7.75香港ドル、下限7.85香港ドルに定めているようです。(2005年5月以降)
この7.75〜7.85の値動きがどれほど少ないかわかりますか?
たった0.1HKDですよね。
7.85から7.75まで下落したとしても、約1.2%の値動きです。
例えば、南アフリカランドと比較してみると、17.5以上だった南アフリカランドは、2007年の夏の円高時に3円以上動いています。
17.5円から3円の下落で、約17%の値動きです。
それだけでも、USD/HKDの値動きがどれほど少ないかがわかると思います。
(2008年の円高時には南アランドはもっと動いていますから、この1.2%というのは恐ろしく小さな数字です。)
例えば、USD/HKD1万通貨を上限値の7.85で持っていたとします。
それが下限値の7.75まで下がったとすると、現在の香港ドルのレートが約13.5なので、
(7.85-7.75)×13.5×1万通貨=13,500円
損失はたった13,500円なのです。
最大損失が13,500円ですよ!
ちなみに、もし上限レートを超えて香港ドル高が進行した場合には、香港金融管理局が米ドル買い・香港ドル売りの介入を行う事が保証されているそうです。
ということは、USD/HKDは、ペッグ制が解消されるまで、為替変動に影響を受けず、かなりの高レバレッジで運用しても、安心運用が出来る通貨ということになりますよね。
実は今回調べてみると、USD/HKDはそのペッグ制の特性のため、今までも密かな人気があったみたいで、USD/HKDの運用で安定してスワップを稼いでいる人もいるようです。
では、いったいいくらぐらいのスワップがもらえるのでしょうか?
これは、FX業者によって結構開きがあり、だいたい買いポジション1万通貨あたり20円〜30円ぐらいの幅のようです。
(詳しくは目的別業者一覧を参照してください。)
ただし・・・。
USD/HKDのスワップは、常にプラスではありません。
1年ほど見てきましたが、たまに買いスワップがマイナスになる時期もあります。
現在のところは、通常はプラス、一時的にマイナスといった感じのようです。
このあたりについては、別の記事でまた詳しく説明します。
ちなみに・・・。
香港ドルは米ドルに対して、レートだけではなく金利も追随するようです。
つまり、米ドルが金利を変更すれば香港ドルも金利を同じように変更するということです。
じゃあ、スワップは常にプラスになるはずでは!!
と思いますよね。
でも実は香港ドルのスワップ金利は政策金利によって決まっているのではありません。
HIBORといって香港の銀行間金利によって決まっているようです。
(HKMAのHPで確認できます。)
そのため、政策金利から見るとプラスのはずなのに、なぜかスワップがマイナス!!
というような事が起こってしまうんです。
「USD/HKDについて」のまとめ
USD/HKDはペッグ制通貨の代表格で、その値動きは激しく小さい!!ただし、スワップはたまにマイナスになる。 (でも実はいろいろとおいしい運用方法あり・・・。これはまた別の記事で(笑))
注:レートやスワップなどは、2008年5月時点のものを使用しています。